フードデリバリーとはどんな仕事か?その裏で起きた異常な”報酬”とは?
近年、アプリを通じて注文された料理を自宅まで届ける「フードデリバリー」業が、世界中で急成長を遂げています。
注文者と飲食店、配達員をつなぐプラットフォームとして、DoorDashやUber Eatsといった企業がその中核を担っています。
配達員は独立した個人事業主として登録され、アプリに表示される注文を受け取り、飲食店で商品をピックアップして依頼主に届けます。

1件ごとの報酬は決して高くはありませんが、件数をこなすことで収入が積み上がっていく仕組みです。
もちろん、雨や雪の中でも配達する必要があり、決して楽な仕事とは言えません。
このドライバーの誠実な行動を前提としたこのシステムにおいて、DoorDashの元配達員は、不正なアプローチで巨額の利益を得ました。
その配達員とは、サイー・チャイタニヤ・レッディ・デヴァギリ(Sayee Chaitanya Reddy Devagiri)という30歳の男性です。
なんと彼は共犯者3人と共に、実際には誰にも料理を届けることなく、巨額の報酬を得ていました。
しかも合計250万ドル(約3億5600万円)もの報酬をDoorDashから不正に獲得していたといいます。
まるで都市伝説のような話ですが、これはれっきとした事実です。
では、いったい彼はどうやってこの不正を成し遂げたのでしょうか?